中学生が英語を始める時~今しっかりと発音をおさえることのメリットとは?

英語発音

 

こんにちは。シャーンティKyotoのかよです。
シャーンティKyotoは京都の中心部、四条烏丸と烏丸五条の中間(下京区)で、
英語とヨガの教室を開いています。

お子さまがこの春中学校に進学された親御さん、進学おめでとうございます。

コロナ禍による休校で4月がスタートし、不安な新学期を迎えられたのではないでしょうか。

本日は、中学生になってからいよいよ本格的に英語の学習を始めるみなさまに、早めにしっかりおさえていただきたいことについて、お話をしていきたいと思います。

 

中学校の英語教育の目標と現実

桜と空

新中学一年生のお子さまは、小学校の外国語(英語)活動で英語に触れてきた世代ですね。

現行の学習指導要領において、中学校の英語教育は、4技能(聞く、話す、読む、書く)を展開し、
身近な話題についての理解や表現、簡単な情報交換ができるコミュニケーション能力を養うこと、
これを目標としています。

お子さまが通われる中学校で、現実にはどのような英語の授業が行われているかはわかりませんが、
少なくとも日本の国として目指している方向は、そういうことになっているのです。

一方で、中学生以降、年齢を重ねるにつれて「英語が好き」と答える子が減る、
という文部科学省の調査結果もあります。

読み書き中心・文法説明や暗記中心の授業を受けてきたという親世代にとっては、
残念ながら何となく納得感のある調査結果ではないでしょうか。

これまでに英語・英会話の習い事をしてこなかったご家庭では特に、
中学生になったお子さまが今後英語とどのようにつきあっていくのか、気になるところかと思います。

英語学習の初期におさえておくべきこと

お子さまの英語との付き合いが本格的に始まる今この時期にしっかりおさえておくことで、
後々の英語学習によい影響を及ぼすものがあります。

それは、「発音」です。

そもそも英語の音と日本語の音はまったく違う、という前提で、しっかり英語の発音を学ぶこと。
これをぜひ、おススメします。

ご家庭や英会話教室などで、小さい頃から英語の音にしっかり触れてきたお子さまは、
無理なく自然に英語の音を習得しています。

しかし、そういう経験のない状態で中学生になられたお子さまの場合は、

「本格的に英語の学習が始まるこの時期に発音をおろそかにせずしっかり学んで身につける」

これを真剣に考えても、決して損はありません。

・発音をしっかり身につけることに、どんなメリットがあるのでしょうか?

・なぜ中学生のこの時期がよいのでしょうか?

以下に簡単にまとめましたので、ご覧ください。

新しい「音」を受け入れる柔軟性

黒いヘッドフォンの女の子

人は成長の過程で、母語を聞き分けるように脳や耳の機能が育っていきます。

聞き取れる音しか発音できず、また、発音できる音しか聞き取ることはできません。

新しい「音」にしっかり触れないまま、脳や耳が日本語の音に固定化されて育ちきってしまうと、
新しい「音」を受け入れることが難しくなってきます(できなくなるわけではありません)。

中学生になったばかりの今はまだ、脳や耳が日本語の音に固定化されきっておらず、
個人差はあっても、まだ、より柔軟に新しい「音」を受け入れやすい時期と言えます。

また、発音の練習には、口の奥や舌、唇を動かして、実際に音を出すことが不可欠です。

日本語の発音では全く使わない口の動かし方も多いので、
口周りや口の奥の筋肉に、新しい動きをさせることになります。

筋肉の方も、早ければ早いほどより柔軟に新しい動きをマスターできるでしょう。

以上から、発音の学習は中学1年生の今始めるのが、最も苦労が少なく、効率的と言えます。

ご参考までに、私自身が英語の発音の基礎を身につけたのも、中学1年生の時でした。
毎朝NHKラジオ基礎英語を聴いて、発音をまねていたのが、原点です。

学習効果が出やすくわかりやすい

早いうちにきちんと練習し、英語らしい発音ができるようになると、
自分でもそれがわかりますので、達成感があります。

達成感が得られると、それがモチベーションとなり、続けようという気持ちが湧いてきます。

そして、発音がよくなることで会話の相手にも伝わりやすくなることが実感できるため、
英会話が楽しくなります。

多少の日本語訛りはいいだろう…というご意見もあるかもしれませんが、
ご参考に、私の最近の経験をご紹介します。

学校の英語活動の一環で、観光地で外国人に話しかける小学生のサポートをしていた時のこと。

ある子がWhat’s your favorite food?と聞く時に、
「food」の最初の音を日本語の「フ」の音で発音していました。

何度言っても伝わらず、一生懸命理解しようとしてくれている外国人も困り顔だったのですが、
私が「f」の音で助け舟を出したところ、その外国人の方は一瞬で理解してくれました。

日本人が思っている以上に、「フ」と「f」はまるっきり違う音なんだなと
私自身もあらためて実感したのでした。

発音の矯正にはかなりの労力が必要

がっかりする女性

もし早い段階で正しい発音を学ばず、自己流・日本語風の発音で学習を進めていったとしたら、
どうなるでしょうか?

たくさん努力したのにもかかわらず、伝わりにくい英語が身についてしまいます。
相手に何度も聞き返されたり、わからないと言われたりすると、
多くの人はがっかりし、自信をなくしてしまいます。

そうなってしまってから一念発起して、これまで身につけてきた自己流の発音を
伝わる発音に矯正することは、可能とは言え、かなりの労力を要します。
何しろ、脳が一旦学習して覚えたことを、無理やり別の内容に上書きさせようとするのですから…。

無駄な回り道をしてしまうことになるのは、残念ですね。

4技能(聞く、話す、読む、書く)すべてに役立つ

スマホを片手にサムズアップする女性

発音を学べば話す力がアップするだろう、とは、みなさま予想されることかと思います。

でも実は、話す力だけではなく、聞く力、読む力、書く力にも、それぞれよい影響があるのです!

これについて説明する前に、まずは、発音を学ぶ方法についてお話します。
「フォニックス」学習法が最適です。

フォニックスって…?

アルファベットにはそれぞれ「音」があり、
アルファベットが組み合わさった時にどのような音になるかという法則があります。

この法則を「フォニックス」と言い、アメリカ・イギリスなど英語圏では小学校でこれを習います。

日本人が小学校で漢字を習うような位置づけと言えますね。

さて、話を戻しましょう。

フォニックスで発音を学び、発音がよくなると、スピーキング力(話す力)が改善するだけではありません。

自分が発音できるようになった音は聞き取ることができるため、リスニング力(聞く力)もアップします。

さらに、初めての単語でも、学んだ法則に従って読み方が大体想像できるようになります。
読める単語が増え、英語らしい発音で読めるようになると、音読・黙読を問わず読むスピードが上がります。

また、単語のスペルを覚える時もローマ字読みなど無理やりな自己流の丸暗記ではなく、
読み方からスペルを予想して書くことができますので、単語のスペルを覚えるストレスが軽くなります。

ちなみにローマ字はあくまでも日本語です。
ローマ字読みの癖がついてしまわないうちに、フォニックスを学ぶことをお勧めします。

まとめ

中学生から本格的に英語を始める方は、早い段階で「発音」をおさえましょう。

メリットは4つ;

・早ければ早い方がよい発音を身につけやすいので、今始めるのが効率的です。

・発音の学習効果は早く出て、しかもわかりやすいため、達成感が得やすいです。

・自己流の発音を後で矯正する場合は、かなりの労力を使うことになります。

・フォニックス学習法により発音を身につけることで、4技能すべてに役立ちます。

ぜひ今すぐ、「発音」を学びましょう!

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