プロフィール

シャーンティ英語スクエア代表 向井 佳代(むかい かよ)

 子ども時代~会社員


私は瀬戸内海に浮かぶ、小さな島に生まれました。
小1の頃、数回だけ通った英会話教室で「英語」というものを知り
パラダイムシフトが起きたかのようなインパクトを受けました。

スゴイ!
\「魔法」みたい!/

自分の知っている周りの世界とは全く違う、
見たことも聞いたこともない知らない世界があって、
「英語」というものを使えば、
なんと、そこにいる人たちと話ができるらしい!

インターネットのない時代。
情報収集の手段は限られていました。

外国を舞台にした少女漫画や本、
家にあった子どもの学習用の図鑑に載っている
建物や街の風景、絵画などの写真で
日本とは違う国のイメージを膨らませていました。

小6から地元の英語塾で、読み書きを学び始めました。

学校ではリスニングも発音も教えてくれません。
私の現在の英語耳と発音の基礎となっているのは、
中1の1年間、父の勧めで毎朝6:00から聞いたNHKラジオ基礎英語でした。

いつか海外留学したいと夢見る田舎の中学・高校生活。
海外ホームステイを経験した人の本を手に入れ、何度も何度も読みました。

このように、私はめちゃくちゃ純国産英語ユーザーなのです。
しかも田舎で、教材も情報も限られた時代に育ち。

なのに、英語の魔法にかかってしまったのですね。

外国語学部がある大学ばかり4校受験。
第一志望に合格し、親元を離れて、
大阪の大学の外国語学部英語学科に進学しました。

日本語を学びに来た外国人留学生も多く、
小さなキャンパスは国際色豊かでした。
自然と、異文化が混在するのが当たり前の感覚が養われたものです。
(ちょっとフツウの日本人とは感覚が違ってたと思います。)

そして、かねてよりの夢を果たすべく、大学4年生になる前に一年間休学して、
ついに10カ月の英国留学に旅立ったのです。

1人で海外に行くのも、もちろんヨーロッパに行くのも初めてです。
飛行機の中で、入国審査の時の英語を何度も確認したのを覚えています。

若干20歳の私がこの10カ月の留学中に体験し学んだことのうち、
留学後も強く意識し、実践しようと決めたことが2つあります。

1つは、
どんな些細なことに対しても、
自分の意見は白か黒かグレーかをすぐに決めてすぐに言うこと。

もう1つは、
話す力よりも耳を鍛える方が優先順位が高いということ。

ヨーロッパ各国からのクラスメートの話についていけなかったのは、
英語力のレベルよりも、意見を「持つ」ことに
慣れていなかったから
社会で起きていることへの一般的な知識が低かったから。

話すのは自分のペースでできても、
相手が話すペースをコントロールすることはできない
思い知ったから。

大学卒業後は大手多国籍企業へ就職し、25年間勤めました。
まさに英語で、読んで書いて聞いて話して発表して、
仕事を回していました。
新しいプロジェクトで欧米・アジア各国の同僚や専門家と出会う時は、
小1の時にスゴイと思った
「魔法」のような英語のパワーを感じたものです。

そんな忙しい日々の中で多くを学んだ中で
思い知った重要なことがやはり2つあります。

1つは、
発言しなければそこにいる意味がない(存在が認められない)こと。

もう1つは、
英語力以上に、そもそもの態度や心構えが信頼を得るために重要であること。

態度や心構えとは、例えば
相手の話をよく聞く力、
自分事として解決策を考えようとする力
などなど、です。

 ワーママ・おうち英語スタート

会社員最後の7年はバリキャリワーママ。

娘が2歳の時、家庭で英語に関われる
おうち英語を始めることにしました。

その理由は2つ。

1つは、
幼児期の方が本人のストレスなく自然に英語耳が育つため。
(留学先で「耳」の重要性を痛感した私のように
大人になってからがんばらなくていい。)

もう1つは、
日常生活の中で、世界の人とつながる態度を育てるため。
(友だちと一緒に態度を学べる教室があればいいなと思いましたが、見つけられませんでした。)

フルタイムで働いていたので
親子で一緒に過ごす時間は限られていました。

だからこそ、
将来、娘が英語を使う姿を思い浮かべながら
特別ではない日常の生活の中で、
「英語そのもの」ではなく
英語で世界とつながるために必要な「態度」
を育てることを心がけたのです。

 

●英語を使って人とつながり、人に喜んでもらう仕事をする、私自身のそういう生き方を、身近に感じさせること。

●読み聞かせや、親が気持ちを丁寧に説明し、いろいろな伝え方(言葉や声色、表情やジェスチャー)に触れさせること。

●親の経験を話したり、パズルやクイズなどを通じて、世界にはたくさんの国があり、いろいろな言葉や文化があることを感じさせること。

●意見が合わなくても新しい提案を生み出すことができると感じさせること、そして実際に、言葉で問題を解決する経験をさせること。

●親から押し付けず、着る服、食べるおやつ、行く場所、などなどに関して、できる限り選択肢を用意して自分はどれがいいか、考えさせること。さらに、「これがいい、だって〇〇だから。」と、理由とセットで選ばせること(子どもに強要するのではなく、親が普段から手本を見せていたら、自然に子どももそうするようになります)。

人生後半のミッション

娘が4歳の時、乳がんの手術を受け、
この後の人生において
私が果たすべき使命を考え始めました。

ある時、英語を使った仕事に関する
ワークショップに参加したことをきっかけに、勧められるまま、
子どもに英語を教える先生役を
試しにやってみた時…、

驚くほど心が躍り、ウキウキワクワクする自分
がいたのです。
何これ?
\めちゃくちゃ楽しい!/

そしてまた数か月が過ぎた頃、当時話題となっていた、
リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』
を読む機会がありました。

その時私は50歳まであと数年。
大きな病気を乗り越え、
人生後半のミッションに向けて踏み出すときが来た
と悟ったのです。

人生の前半では、自分のために学んできた。
人生の後半は、
これまでの人生での学びを
自分以外の人のために
役立てる生き方をしよう。

誰のために?

それは、数か月前のウキウキワクワク体験から明らかでした。

未来を生きる子どもたちの役に立ちたい。
私と同じように、
子どもの幸せな未来を願う
親御さんの役に立ちたい。

 

キャリアチェンジ~現在


そして手術から3年後の2018年に、25年余り勤めた会社を退職しました。

私が提供できるのは
私自身が娘の未来のために育みたいと思ってきたこと。

英語の使い方と、英語を使って世界の人とつながる態度を
学ぶ場を作ろう。

娘たちには、かつての私と違い、
相手がどんな国のどんな文化的背景や個人的経験を持つ人でも、
まっすぐな瞳で堂々とコミュニケーションを楽しんでほしい。

もしかしたらそこに、一生の友人ができるかもしれないし、
すごく居心地の良い場所を見つけるかもしれない。

私が感じた英語の魔法で、きっと娘たちは
自由に人とつながり、自由に情報を得て、自由に人の役に立てる
そんな未来を生きられる。

私はそう信じています。

主な保有資格など

英検®1級
ケンブリッジ英検CPE (C2 Proficiency)
English Uplift次世代型こども英語講師養成講座5期修了
mpi上級プログラム小学校高学年・中学生指導法講座修了
mpi中級プログラム小学校低・中学年指導法講座修了
保育士

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