こんにちは。シャーンティKyotoのかよです。
シャーンティKyotoは京都の中心部、四条烏丸と烏丸五条の中間(下京区)で、
英語とヨガの教室を開いています。
みなさまは、お子さまの習い事として、英語・英会話を考えたことはありますか?
本日は、お子さまの習い事として英語・英会話を考え中の親御さんにお勧めしたいことについて、お話をしていきたいと思います。
学校の英語教育に起きている変化
まずは、いずれ(または、すでに)お子さまが関わる今の学校での英語教育について知っておきましょう。
小学校5・6年生の「外国語(英語)体験活動」が始まったのは10年前の2011年。
ですから、ほとんどの親御さんは、中学校から本格的に英語を学ばれた世代かと思います。
実は、学校の英語教育については正に今、戦後最大とも言われる改革が進行中なのです。
私も含め、中学から英語を始めた世代の親にとっては隔世の感を抱くであろうその改革=変化とは、
どのような内容なのでしょうか?
知っておかれるとよいと思うポイントを2点ご紹介します。
学校英語教育の低年齢化
1つ目のポイントは、英語教育の低年齢化です。
・もともと5・6年生で行われていた「外国語(英語)活動」は、
→ 3・4年生で実施することになります。
・もともと中学校で学んでいた読み書きの一部は、
→ 5・6年生の授業に組み込まれます。
・さらに、5・6年生の英語は、
→ 算数や国語などと同じく、通知票に成績がつく正式な教科となります。
つまり、テストなどを通じて子どもたちが採点・評価される、お勉強の科目になる、ということなのです。
これまでは楽しんでるかな?くらいに気にかけていた小学校の英語の授業だったかもしれません。
でも今後ははっきりと成績がつくとなると、親としても、
・うちの子は授業についていけているのかな?
・ちゃんと理解できているのかな?等、
いろいろ気になることが増えてきてしまいますね。
以上の変化は、今年の4月から始まった2020年度に、全国の小学校で全面的に実施されます。
なお、一部の小学校では2018年から先行実施が行われていたため、
「あれ?うちの子の小学校では去年から時間割に英語が入っていたよ。」
と思われた方もいらっしゃると思います。
コロナ禍による休校で波乱のスタートだった2020年度ですが、
実はこんなに大きな変化が、学校の英語教育の現場では、起きていたのですね。
中学校の英語教育における変化については、また別の機会にお話しさせていただきたいと思います。
「使える英語」を目指す
2つ目のポイントは、進行中の教育改革に、「英語を使う力」を伸ばすという目的があることです。
ここで問題です。
世界における日本人の英語力は、今、どの程度なのかご存じですか?
国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」(本部・スイス)は、
英語を母語としない100カ国・地域を対象に英語能力指数ランキングを発表しています。
2019年調査によると、日本人の英語力は53位、「低い能力レベル」との認定でした。
中学・高校と6年間英語を学んでも、「使える英語」が身についていない…、残念な結果です。
そうです。このような残念な状況を改善すべく、
進行中の教育改革は、子どもたちが「使える英語」を身につけることを、目指しているのです。
教育改革の効果で、今の子どもたちが成長して社会で活躍する頃に、
英語を使って
世界中の様々な文化的背景を持つ人たちとつながって
一緒に働き、物事を作り上げ、問題を解決していくことができる日本人が増えていたら…。
英語能力指数ランキングが上昇していたら…。
そう想像すると、ちょっとワクワクしてきませんか?
英語・英会話教室の人気が高い背景
このような社会の変化を感じ取ってか、
近年、小学生までの子どもの習い事の中で、英語・英会話はランキング上位に必ず登場します。
でもそもそも、英語はいずれ学校で学ぶことになることがわかっていますよね。
それでも、わざわざ追加のお金を払って民間の教室に子どもを通わせる、
または通わせたい親御さんが多いということですね。
その背景には、
学校で学んできたのに、結局「使える英語」が身につかなかった。
そんな、親世代のみなさんの、一人ひとりの思いがあると、推測できます。
・自分が英語学習に苦労したから、子どもには同じ苦労をさせたくない。
・自分は英語が苦手だから、子どもには得意になってほしい。
・自分は中学で英語が嫌いになったから、子どもには英語を好きになってほしい。
こんな思いが胸の奥の方にある親御さんは、少なくないかもしれませんね。
英語を通じてお子さまにどうなってほしいのか想像する
そんな思いもうっすらあり、英会話教室をちょっとのぞいてみようかな?と思われた親御さんは…
その時にぜひ、
英語を通じて、
・お子さまにどうなってほしいのか。
・何ができるようになってほしいのか。
想像を広げてみてください。
そもそも過去に親が苦労したという経験は、お子さまには直接関係のないことです。
お子さまはまっさらな状態で、初めての経験をするのですから。
なので、親の過去ではなく、お子さまの未来に目を向けて、
英語が得意になったお子さまが、英語を使ってどんなことができるようになるのか、
想像を広げて、ワクワクしてみてください。
未来志向の声かけ
冒頭に説明したように、現状、子どもたちはどんなに遅くとも、小学校3年生で英語を習い始めます。
その時、またはそれよりも早い時期に習い事として英語を始める時に、
・こんな風になったらステキだね、
・きっとなれるよ、
・一緒にがんばろうね
と、
親御さん自身がワクワクするような声掛けを、ぜひしてあげてほしいなと思います。
親御さんのワクワクが、お子さまに伝わります。
逆に、
・お母さんは英語で苦労したの
・お父さんは英語が全然わからなくてね
・英語ができないと将来困るよ
などの声掛けは、禁句にしましょう。
親御さんが発した言葉の、お子さまへの影響力は、それはそれは大きいのです。
・お母さんやお父さんが苦手だったのなら、あまり楽しくないんだろうな、
・自分も苦手になりそうだな、
という思い込みを生む可能性があります。
また、お子さまにとっては、将来何が困るのかなんて、わかりません。
それなのに、英語に対して漠然とした不安を感じさせてしまいうのは、残念です。
お子さまはこれから長い期間、英語と付き合っていきます。
お子さまを通じて、親御さんも、英語と付き合っていくことになります。
親子で長ーい付き合いとなる英語だからこそ、
ネガティブなイメージを植え付けかねない言葉は飲み込んで…、
…というより
英語教育は親世代のものから大きく変わっている最中ですので、
ぜひ過去の経験は忘れて、
親子ともども、未来志向で新しい英語教育のスタートを迎えていただきたいと思います。
まとめ
英語教育は大きな変化の時を迎えています。
英語教育の改革は、子どもたちが、使える英語を身につけて、社会で活躍することを目指しています。
親は過去の英語教育にまつわる経験を忘れ、子どもの未来に想像を広げましょう。
親も子も、未来志向で英語との新しい英語教育のスタートを迎えましょう。