こんにちは。シャーンティ英語スクエアの向井佳代です。
2021年10月より
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小1からの
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を主宰しています。
語学の習得は、まず耳から。これは子どもでも大人でも基本的には同じです。
英語耳という言葉があります。
英語の発音やイントネーションがそのまま自然に聞こえてくる状態のことと言われています。
本日は、お子さまの耳を英語耳に育てる方法の1つ、CDかけ流しについて、お話をしていきたいと思います。
大人と子どもの違い
今の大人の大多数の方々は、中学校でまず文字から英語学習を始めたのではないでしょうか。
「語学の習得はまず耳から」に当てはまらない順番で、英語の学習を始めたということになります。
(ただ、もちろん大人になってからも、リスニング力を鍛え、発音を矯正していくことは、可能です。)
そういう背景から、今の大人の場合は英語の音に触れた時に既に文字を知っており、
そもそも文字がない状態で英語の音を聞くことに、あまり慣れていないと考えられます。
そうでなくても、一般的に11歳~12歳くらいから、英語を聞く時に文字がある方が
安心する傾向が出てくると言われています(個人差があります)。
文字なしで英語の音声を聞く時①
例えば、日本語字幕はもちろんのこと、英語字幕もなしで英語の動画を見ている時。
子どもは、ストーリーがおもしろくてワクワクするものであれば、知らない単語があっても、
気にせずに、話の流れを推測しながら進むことができます。
大人はというと、知らない単語や言葉が出てくると、そこで耳がシャットダウンしてしまって、
聞き続けられなくなってしまうこと、ありませんか?
そして、今のは何と言ったのかな?と無意識に考え始めてしまい、動画が進んでいることにはっと気づいて
また動画の音声に耳を傾ける、そしてまたわからない言葉に出会うと気になってしまって…、の繰り返し。
ありがちかもしれません。
文字なしで英語の音声を聞く時②
子どもは、楽しい、興味がある、と思える内容であれば、すべての意味がわからなくても、
聞こえてきた英語を丸ごと受け止めて、マネをすることができます。
歌の場合で考えてみましょう。
大人は歌詞の中に少しでも知らない単語があると、気持ち悪くてしょうがなくて、
歌い切ったという満足感を持てません。
子どもは、知らない単語だらけでも、はっきり発音できなくても、自分なりに一通り楽しく歌い切って、
満足感を得ることができます。
これは日本語でも同じですね。
2歳~3歳の小さい子が日本語で歌を歌う時に、大人からすると、ちょっとおかしな発音の日本語に
なっていたりすることがあります。
もちろん本人はちゃんと歌えているつもりで、楽しそうに歌い切って満足しています。
まだ日本語も修得途上で、しかも語彙も少ないこの時期。
楽しければ新しい言葉もどんどんマネして、大人にたくさんほめてもらって、
日本語能力が上がっていくのですね。
英語にも、置き換えられますね。
教材の音声かけ流し
絵本でも動画でもよいので、目から入る情報と耳から入る情報がセットになった教材を選び、
まずは目と耳で教材を楽しみましょう。
絵本の場合は、CD付き、または音声がダウンロードできるものを選びます。
同じお話で、本、CD、動画がそろっていればなおよいですね。
意識してその教材で遊ぶ時間以外の時間にも、音声をかけ流します。
ご家庭で、英語が耳に入る(インプット)環境を作るということです。
例えば食事の時。
例えばお風呂の時。
例えばおもちゃで遊んでいる時。
例えば寝る前。
気に入ったお話を数パターン用意して、1週間ごとにかけ流すお話を替える、というのも
バリエーションが広がってよいですね。
ポイントは、知っているお話であること。
もともと音声とセットで絵本や動画を見ているので、音声だけの時も、
頭の中にはお話の登場人物や場面の映像が浮かんできています。
1回かけ流して終わり、ではなく、何度も何度もかけ流しましょう。
お店のBGMと同じ感覚です。
子どもの様子を見ながら、少しずつセンテンスの長い絵本も加えていきますが、急ぐ必要はありません。
もう発話できる年齢であれば、いつの間にか、聞いた音や文をマネして話す(アウトプット)ように
なるでしょう。
かけ流しの効果
我が家では娘が2歳半の時にディズニー英語システムの教材を購入したことを、
以前のブログでお話ししました。
私は当時はフルタイムの会社員でしたから、せっかくの教材で娘と一緒に遊んだりする時間は
ほとんどありませんでしたが、朝と夜の食事の時、またその他の時間もできるだけ、
CDのかけ流しをしてきました。
今も、続いています。
楽に積み重ねられる英語時間
仮に1日1時間としても、購入時から7年経った今、娘が英語に触れた時間は、
1時間 x 365日 x 7年 = 2,555時間、ということになります。
これは一体、どのくらいの長さなのでしょうか?
イメージを持っていただくために、学校以外の英語時間を持たない子どもが英語に触れる時間と
比較してみましょう。
文部科学省による英語教育改革で、2020年度から小学3、4年生で外国語(英語)活動、
5、6年生で外国(英語)の授業が全国で一斉に始まりました。
この改革により、小学3~6年生が学校で英語に触れる時間は、年間157時間30分となります。
娘が小学校卒業まで同じペースで英語時間を持つとしたら、2,555時間が約3,650時間に増えます。
これに157時間30分を足して、合計3,807時間30分。
3,807時間30分 VS 157時間30分。
この差は相当大きい、と思いませんか?
しかも、お勉強としてではなく、日常生活を送る環境の中に英語の音がある、という形での英語時間なので、
無理がありません。
日本人が英語習得に必要とする時間が2,000時間という数字を聞いたことのある方もいるでしょう。
この数字の根拠となる研究結果についてはいろいろな意見がありますが、一定の目安にはなるかと思います。
飽きさせずに続ける方法
我が家の場合は2歳半からCDかけ流しを継続しています。
英語耳が十分育ってきたなと私が感じたこともあり、小学生になった頃からはバリエーションを
増やし始めました。
例えば季節ものの歌のCD。クリスマスソング、ハロウィンソングなど。
また何かのきっかけで興味を持ったビートルズの曲。
大好きなスターウォーズの音声付き絵本の音声。
観に行った英語ミュージカルのCD。
そして小学校3年生が終わる頃、コロナ禍による外出自粛が始まった時に、
ディズニーチャネルの映画を1カ月に1つ選び、
毎日の食事時に音声だけ流すことも始めました。
これを私が提案したとき、子どもは大喜びでした。
いずれもポイントは、「知っているお話」ということです。
大人でも、日本語の歌でも、よく耳にするメロディーは意識しなくても覚えてしまいますよね。
かけ流しが作る英語耳
かけ流しのバリエーションを増やしてからは、初めての音でもよく聞き取っているなと
感じることが増えました。
特に歌はおススメです。
クリスマスソングもハロウィンソングも、朝ごはんの時にかけていたらすぐに覚えて歌い出したので
驚きました。
映画の音声はやはり少しハードルが高く、かなり耳を澄まして集中していることも多いです。
1カ月きくうちに、お気に入りの場面のセリフをさらーっと再現したりしています。
ここでのポイントは、やはり本人の好きな映画を選ばせていることだと思います。
先日受けた英検3級のリスニングは満点でした。
このように、これまでの2,555時間の効果はお分かりいただけるかと思います。
まとめ
・大人と違って子どもは、楽しいお話や歌であれば、わからない単語があっても気にせずに、
お話全体、歌全体を楽しむことができます。
・知っているお話の音声を、そのお話の絵本や動画を見ている以外の時にも流す「かけ流し」で、
子どもが英語に触れる時間を積み重ね、英語耳を育てることができます。
・お勉強としてではなく、日常生活を送る環境の中に英語の音がある、という形での英語時間なので、
無理がありません。
・年齢に応じてバリエーションをつけたり、飽きさせない工夫をすることで、長く楽しむことができます。