親は子どもに英語を教えないのがベスト

おうち英語

 

こんにちは。シャーンティKyotoのかよです。

シャーンティKyotoは京都の中心部、四条烏丸と烏丸五条の中間(下京区)で

英語とヨガの教室を開いています。

 

このブログは、日本に住みながら幼少期からお子さまに

英語環境(英語教材、英会話教室等)を与えている

日本人の親御さん向けに書いています。

 

本日は、「親は子どもに英語を教えないのが正解」ということについて、

お話したいと思います。

 

今回の内容は、もちろんすべての親子に当てはまることではありますが、

お子さまの日本語能力もアップして会話ができるようになる、

4~5歳以降から小学生のお子さまの親御さんにお届けできればと思います。

 

子どもに英語の質問をされた時の親の対応2パターン

考える男女

あなたは、日本に住みながら、

幼少期からお子さまに英語環境を与えている日本人の親御さんです。

そんなあなたが、お子さまから「英語で何て言えばいいの?」

などと質問されたとき、

そしてあなたが、自らの英語の知識経験により、

正解を知っていた時、

どう対応しますか?

ざっくり分けて、次の2パターンに分かれるでしょう。

①自分から正解を教えず、与えている英語環境を利用させる。

(例)教材の関連部分に触れさせる。

英会話教室の先生に質問させる。

②自分の知識経験に基づいて、正解を教える。

幼少期から子どもに英語環境を用意したあなたの理由

アルファベットを黒板に書く子

幼少期からお子さまに教材や英会話教室などの英語環境を用意した理由、

つまり、あなたのそもそもの初心は、何だったでしょうか?

中学で英語の勉強を始めて以降、英語を好きになれなかった自分。

世界的に見て日本人の英語能力は低いとされている事実。

そんな自分が受けてきた学校での英語教育や

そんな日本人を量産してきた日本の英語教育とは

まったく違うアプローチで

・お子さまに英語に触れてほしい

・英語が好きになってほしい

・英語が使える人になってほしい

という思いからだったのではないでしょうか?

なので、その初心に基づいて

用意した英語環境の利用法をしっかり考えられていれば、

①自分から正解を教えず、与えている英語環境を利用させる。

という対応がとれていることと思います。

ぜひそのアプローチで、続けていきましょう。

子どもに正解を教え続けた時に起こること

腕を組む女の子

しかし中には、

②自分の知識経験に基づいて、正解を教える。

という対応をとってしまう方も、いるでしょう。

このアプローチでは、

せっかくの思いがあって幼少期から用意した英語環境を

利用していません。

なぜでしょうか?

・その方が楽だし簡単だから。

・子どもに喜んでほしいから。

といったところかもしれません。

または、英語環境の用意と利用に関して、

両親の間で十分なすり合わせができておらず、

一方の親が用意した英語環境とそもそもの思いを

もう一方の親が理解しておらず、②の対応をとってしまう、

ということも考えられます。

確かに、親にとって、一番簡単な方法は、

自分に知識経験に基づいて、正解を教えることです。

正解を教えてもらって、子どもも満足します。

わからない時は、親に聞けば正解を教えてくれるとわかり、

親をすごいと思うでしょう。

子どもからの信頼感を得られて、親としても満足でしょう。

そしてまた、わからない時はいつでも親に聞くでしょう。

親は、子どもを助けてあげようと、また正解を教えます。

そしてそれが、何カ月、何年も続いた時、何が起きていると思いますか?

子どもは、正解をくれる誰かがいる状態に慣れてしまいます。

すると、正解を確認してからでないと、アウトプットできない、

という状態になります。

すぐに正解が得られるので、自分で考えるという訓練を積めません。

間違ってるかもしれないけど、知っている英語で

とにかく言ってみよう、書いてみよう、という気持ちは育ちません。

ネット検索の環境を与えられていれば、ネット翻訳を利用するのも、

親がネット翻訳サービスに置き換わっただけのことです。

結果として、英語をアウトプットすることに関して、

とても自信がない子に育ってしまう可能性が高いです。

子どもに正解を教える行為の本当の意味

教室の机と椅子

このように、せっかく用意した英語環境をきちんと活用せず、

自分の知識経験に基づいて、子どもに正解を与え続けてしまうと、

あなたが「こうなってほしい」と希望したようには、

お子さまの英語能力が育っていきません。

そんな結果は、あなたが満足するような結果ではありませんよね。

そう、子どもがわからない時に簡単に正解を教えることによる、

子どもの「満足」、親の「満足」は

その時だけのもの、一時的なものに過ぎない、ということです。

というのも、

・子どもに正解を教える

・子どもに正解の英語だけをアウトプットさせる

その行為は、実のところ、

親世代が受けてきた英語教育の再生産なのです。

・最短で正解を教える

・間違わせない

そんな教育です。

用意した英語環境への誘導

今からでも遅くありません。

お子さまから「英語で何て言えばいいの?」

などと質問された時、

自分の頭の中に正解が思い浮かんでも、思い浮かばなくても、

「それって、この教材のこの歌に同じような言い方があったかもね」

「それって英会話教室の宿題?レッスンではどうだったの?」

と、あなたが用意した英語環境の中で、お子さまが求めるものを

お子さま自信が探せるよう、促しましょう。

促し方や、親が一緒にさがすか、ヒントだけ言うか、などは、

お子さまの年齢や、それまでのお子さまとのやりとりから

親御さんが認識しているお子さまの英語習熟度に応じて、変えます。

お子さまが、自分で見つけた、と思えるように

工夫して誘導してあげてください。

用意した英語環境のサポート活用

電話をする女性

これは正直、親にとって、楽なことではありません。

教材や教室でのレッスンの内容、お子さまの英語習熟度、習熟スピードなどを

よく把握して、お子さまの性格も考えて、対応しなければなりません。

でもそれは、幼少期から英語環境を整えると決めた時に

多少なりとも覚悟していたはずのこと。

教材販売会社のサポートやユーザーコミュニティ、

教室に通うなら先生とコンタクトを密にして、

自分だけで抱え込まないことが大切です。

正解よりも自信を得ることが大切

スマホを片手にサムズアップする女性

そしてポイントは、ここでもあまり文法など細かいことを

突き詰めすぎないことです。

親の知識経験は、一旦横に置きましょう。

ここで大切なのは、文法面で100点の正解を親が教えることではありません。

自分で見つけられた(とお子さまが思う)こと。

そして

アウトプット(話す、書く)してみたこと。

それにより、お子さまの内面に生まれる自信の芽。

この積み上げが、大切です。

↓ 以前に書いたブログも、参考になさってくださいね。

親は子どもに英語を教えないのが正解(まとめ)

・幼少期からお子さまに教材や英会話教室などの英語環境を用意したのに

お子さまの質問に対して、これらを活用せず、

自分の知識経験に基づいて正解を与えていませんか?

・正解を与え続けられたお子さまは、それに慣れてしまいます。

自分で考えて、間違っているかもしれないけど

アウトプット(話す、書く)してみる、という姿勢は育ちません。

その結果、アウトプットにとても自信のない子に育ってしまいます。

・お子さまの質問には、用意した英語環境(教材、英会話教室など)の中で

お子さまが自分で答えを見つけたと思えるように、誘導してください。

・親にとってはとても手間がかかることです。

抱え込まず、教材や教室に関係するサポートサービスなどを利用しましょう。

・文法など細かいことを突き詰めすぎないようにします。

大切なのは、子どもの中に自信を育てることです。

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