子どもが英語を話す機会はどう作る?大阪万博の体験から考える、人とつながる英語

世界の国旗を見上げる風景

大阪万博の東ゲートに近づくと、世界中の国旗がずらりとはためいていました。

その光景を見た瞬間、小学1年生だった私の気持ちがよみがえったんです。いろいろな国へ行って、見たことのない風景を見て、外国の人と話してみたい。そんなワクワクした気持ちでした。

そして、国旗の英語遊びをしている生徒さんの顔が浮かびました。

「ああ、あの子がどんなに喜ぶだろう!」

家庭で親しんできた英語や国旗が、目の前の世界とつながる。その瞬間には、教材を進めるだけでは得られない喜びがあります。

子どもが英語を使う人になるには、日々のインプットと、自分から人に伝える体験の両方が必要です。

大阪・関西万博は2025年10月13日に閉幕しました。ここでは私と生徒さん親子の万博体験から、旅行や地域の国際交流にもつながる、英語を使う機会の作り方をお話しします。

目次

家で英語ができても、外で話せるとは限らない

英語を蓄え、自分の言葉にして人とつながる流れ

教材には取り組んでいる。英語の歌も歌える。でも、いざ誰かと話す場面になると、子どもがしり込みしてしまう。

家庭で英語を続けているママには、気になることかもしれませんね。

日本語でも、家族とは何でも話せるのに、外では恥ずかしくて言葉が出ないことがあります。英語なら、なおさらです。

英語のアウトプットで大切なのは、聞いた英語をそのままリピートすることではありません。

自分の中にたまった英語から、今伝えたいことに必要な言葉を取り出すこと。

ゼロをイチにすることです。

覚えた英文を言えることと、その場の相手へ自分の言葉を向けることには、違いがあります。

ママや先生は、子どもに話しかけ、答えを待ってくれる存在です。その安心できるやり取りを土台に、外の人へ自分から話しかける経験も重ねていきたいのです。

必要なのは、英語のスキルだけではなく、人に伝えようとする気持ち。その両方を育てる機会として、私にとって万博は、とても魅力的な場所でした。

国旗や食事が、家庭の英語と世界をつないでくれる

ゲート前に一列に並ぶ各国の国旗

私は2025年の7月と8月に、大阪万博を訪れました。家庭で娘の英語を育ててきたママとして、レッスンやコーチングで、ママと子どもたちの英語を支える立場として、そして25年間、英語を使って海外と仕事をしてきた人として、心が動く場面がいくつもありました。

お風呂の国旗遊びが、目の前の風景になる

娘が幼児の頃、毎日お風呂で、国旗と地図を組み合わせた英語遊びをしていました。

国旗の色やデザインを英語で言ってみる。地図を見て、その国がどこにあるかを英語で話してみる。

万博を訪れた当時、小学2年生の生徒さんも、同じような遊びをしていました。だから、はためく国旗を見た時、その子が喜ぶ姿が思い浮かんだんです。

国旗や地図の中で知っていた国が、人や食べ物、建物のある世界になる。家庭での学びが「リアルになる瞬間」です。

五感でふれて、言葉を交わす

多彩な料理を上から見たイメージ

万博では、展示や服装にその国らしさを感じたり、食事の味や匂い、硬さや柔らかさを楽しんだりしました。耳に入る言葉も、日本語と英語だけではありません。

アラブ首長国連邦のレストランでは、アラブの衣装を身にまとったウェイターさんが、アラビアンコーヒーを説明してくれました。

日本語と英語を、ミックスさせながら。

日本語も英語も、数ある「伝える手段」の一つに過ぎません。大切なのは、伝えようとするマインドです。

これは、私がレッスンやコーチングで、ママと生徒さんに繰り返し伝えていることです。

でも、その場を経験したときに初めて、心の中のパズルのピースがはまる。そんな感覚を味わうのではないでしょうか。

言葉を使って人とつながることを、子どももママも一緒に体感できるのです。

日本も、世界にある国の一つ

日本の麺を箸で食べる外国人家族3人と、ナイフとフォークで肉料理を食べる日本人親子2人

万博にあったのは、外国の展示や料理だけではありません。日本のパビリオンや企業の展示では、技術や研究から未来を想像する体験もできました。

海外の料理と並んで日本料理があると、見え方も少し変わります。

いつもの自分の日常がすべてではなく、いろいろな国の中の一つに日本がある。それぞれに、暮らしや文化、特徴がある。

私は、この気づきを大切にしています。

子どもが英語を使うのは、どこで、誰と、何をする時でしょう。その相手は、日本のことを知りたいと思っている人かもしれません。

その時、自分の暮らしや日本のことを、どんなふうに話せるでしょうか。

ママ自身も、英語を身につけさせることから少し視線を上げて、その先にいる人を思い浮かべる機会になるのです。

写真を見て話すだけでも、自分の英語を使える

左上に手を挙げる女の子、右上に向井佳代がいる、写真を使ったオンラインレッスン

私のオンラインレッスンでは、その場で初めて見た写真や絵から、会話を展開します。ちなみにレッスンでは、子どもたちも私も英語で会話します。

オランダや沖縄など、出張先の写真を題材にしたこともあります。小学生の生徒たちが質問をしたり、感想を言ったりする中で、新しい表現や語彙に出会います。

万博で撮ってきた写真を見せた時も、たくさん質問が出てきました。

行ったことのある子は、いつ、誰と行って、どうだったか。行っていない子は、自分なら何をしてみたいか、どの国のパビリオンを見てみたいか。

これはテキストに基づいたロールプレイではなく、通常の会話なのです。使う言語が英語というだけの、自分の体験や気持ちを伝える会話です。

その日の生徒たちは、いつも以上に生き生きとした表情でした。自分の体験や予定を「言えた」「伝えられた」という手応えがあったのだと思います。

このように、外での体験は、その場で終わりません。帰ってから写真を見て話すことも、英語を自分の言葉として使う機会になります。

好きなことから、話したいことを見つける

親子で地球儀を見ながら好きなことと国を結びつける流れ

私のレッスンでは、世界の写真から地球儀や地図を開き、国の位置を確かめることがあります。Googleマップで距離や移動時間を見ることもあります。

2025年の夏までに、私は旅行や仕事で33の国・地域を訪れていました。その体験も、会話の中で時々話します。

国旗と国名を毎週英語で紹介する動画を送ってくれる子は、その国の有名なものも、付け加えて話してくれます。

子どもたちの興味を、英語圏に限定しないことも大事ですね。英語は、世界共通語ですから。

ダンスが好きな子は韓国、サッカーが好きな子はブラジル、ハリー・ポッターが好きな子はイギリス。

そんなふうに、子どもの好きなことと世界はつながっています。

「この国に行ってみたい」「これを見てみたい」。その気持ちが、誰かに話したいことになります。万博のパビリオンの話をしていた時にも、子どもたちの目は輝いていました。

最初はもじもじしていても、場慣れは積み重なる

ママがそばにいる中、女の子がパビリオンのスタッフに話しかけるイメージ

生徒さんのママから、万博のパビリオンで外国人スタッフに英語で話しかけた、という報告も届きました。

最初はもじもじしていたそうです。でも、1回目より、2回目のほうがスムーズだったとか。

この変化を、私は大切にしたいのです。

初めての人に自分から話しかけた時、どんな答えが返ってくるかは分かりません。いつもの先生や友達とのやり取りとは違う緊張があります。

その中で、「話せた」「伝わった」。あるいは、「伝わったか分からないけれど、笑顔を交わせた」。そんな経験が、次の一歩を支えてくれます。

万博も、交流しやすいように作られた環境ではあります。それでも、家の中よりずっと、実際に英語を使う場面に近いものです。

親がそばにいる安心できる環境で、英語の先生ではない外国人に、自分から話しかける。私は、こうした場慣れを、外で何度も積み重ねることをおすすめしています。

出かける前は、日本語で相談しても大丈夫

その子の英語経験に応じて、会話を何往復か続けるチャレンジをするなら、あらかじめやり取りを想像しておくとよいでしょう。

何を聞いてみたいか。相手が答えてくれたら、次は何を伝えたいか。

家庭で相談する時は、まず日本語でOKです。

話したいことを確かめてから、「英語で何て言おうか?」「こう返ってきたら、何て返そうか?」と、親子で戦略会議を持ちましょう。

「子どもにやらせる」というスタンスではなく、親子のチャレンジにするのが、子どものハードルを下げ、一緒に楽しめるので、おススメです。

わが家の英語を、人とつながる体験へ

家庭で英語を続けながら、どんな体験を組み合わせればよいか迷ったら、LINE公式からご相談ください。お子さんの今の様子を手がかりに、一緒に考えていきましょう。

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蓄えた英語を、自分の言葉で伝える機会を探している方へ

「とっさの英語グループレッスン」は、家庭で英語に親しんできた小学生が、自分の考えを伝え、友達の話を聞き、質問やコメントで会話をつなげる少人数のオンラインレッスンです。

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2〜6歳のお子さんがいる方へ

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まとめ|家庭で蓄えた英語を、外で人に伝える体験につなげよう

家庭で英語を続けていると、言えた単語や教材の進み具合が気になることもありますね。

でも、その英語を使って子どもが出会うのは、人です。自分から近づいてみること、相手の話を聞くこと、伝わる方法を探すことも、一緒に育てていきたいのです。

普段のインプットと、実際の体験を組み合わせて、子どもたちが「世界は広い」と体感できる環境を作りましょう。

次に親子で出かける時は、お子さんの「話してみたい」が生まれる場面も、楽しみにしてみてくださいね。

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