子どものオンライン英会話で黙ったとき、すぐ助けない理由|おうち英語で大切にしたい「何のため」

オンライン英会話の質問に答えられず、困りながら考えている子ども

娘がオンライン英会話で質問され、黙って考えていたときのことです。

横で見ていた私には、娘が自分なりの答えを探していることが分かりました。

けれど先生は、その時間を待ち切れず、先に助けたり言葉を被せたりしました。

そんな場面を、私は何度も見ました。

おうち英語や子どものオンライン英会話で、子どもが黙ると心配になりますよね。

「英語が分からないのかな」

「助けてあげたほうがいいのかな」

そう思って、ママや先生が答えを先に言いたくなることもあると思います。

でも、沈黙の中で何が起きているかは、まだ分かりません。

助けを求めているのかもしれないし、一生懸命に考えているのかもしれません。

「分からない」と伝える言葉を探している途中かもしれません。

沈黙は、すぐに埋めなければならない空白ではありません。

その時間を待つことは、子どもが考え、自分の言葉をつくる機会を守ることだと私は考えています。

目次

娘の頭の中では、二つのことが起きていた

娘が小学2年生か3年生くらいの頃でした。

家庭で英語の土台を積み重ね、日本語の力も英語の力も伸びてきた時期です。

幼い頃なら、「これが好き」「これは嫌い」と、すぐ答えられる質問もあります。

けれど年齢が上がり、「どう思う?」「それはどういうこと?」と聞かれると、答えは少し複雑になります。

娘はまず、自分がどう答えたいかを考えていました。

そして、その考えを英語に組み立て直そうとしていました。

考えを整理し、それを英語に組み立てて言葉にする二つの過程

考えることと、それを英語にすること。

その二つには時間がかかります。

正しい英語を早く教えてもらえば、その場の会話は進むかもしれません。

けれど、自分で考える機会も、英語にする機会も失われてしまいます。

私は、そこが本当にもったいないと思いました。

子ども英語の「何のため」を、大人が考える

家庭で英語に触れることも、オンライン英会話を受けることも、それ自体が目的ではありません。

わが子の英語教育で何を大切にしたいのか、ノートを前に考えるママ

私は、英語で正しい答えを早く言えることだけを目指しているのではありません。

自分で考えること。

分からないときは、分からないと伝えること。

自分の思いを、自分の言葉で相手へ届けること。

言葉や文化、考え方が違う人とも、分かり合おうとすること。

その力を育てたいから、今の関わり方を選びます。

「何のために英語を学ぶのか」が見えていると、子どもの沈黙の見え方も変わります。

答えが出ない困った時間ではなく、子どもが自分の力を使っている時間に見えてきます。

私が「待ってくれる先生」を選んだ理由

私は娘のオンライン英会話で、決まったカリキュラムよりフリートークを選びました。

そして先生へ、娘は考えて答えるため時間がかかること、その時間を待ってほしいことを最初に伝えました。

そのお願いを聞いてくれる先生を探して選びました。

複数のオンライン英会話や先生を見比べ、娘に合う場を探すママ

娘のために、子ども同士で考えを英語にし、伝え合う練習ができる教室も探しました。

けれど、私は見つけられませんでした。

だから今、私は自分でそういうレッスンをつくっています。

私のレッスンでは、分からなければ「分からない」と伝えることを大切にしています。

困っているなら困っていることを、考えているなら「考え中」と伝えます。

それは、黙らず早く答えるためではありません。

相手とコミュニケーションを続けるための優しさです。

ただ放っておくのでも、いつまでも待つのでもありません。

子どもの状態を大人が決めつけず、必要なら一緒に解きほぐしていきます。

子どもの答えより先に、ママが自分を見る

家庭で「あなたはどう思う?」と聞いても、すぐに答えが返らないことがあります。

そんなとき、まず見てほしいのは子どもの答えではありません。

ママ自身の心の状態です。

「早く答えてほしい」

「私が思う答えを言ってほしい」

「正しいことを言ってほしい」

そんな焦りがないでしょうか。

言葉にしなくても、急かす気持ちは表情や空気に表れます。

待つことが、すぐにできない日もあります。

だからこそ、まず深呼吸して、答えを急がない自分を取り戻してほしいのです。

家事や時間に追われ、子どもの答えを待てずに焦っているママ

心の中に置いておきたいのは、こんな言葉です。

「大丈夫だよ」

「待ってるからね」

「ゆっくり考えてね」

「自分の気持ちを大切にしてね」

考え込む子どもに、余裕のある表情で向き合いながら待つママ

口に出すかどうかより、温かい気持ちで子どもを見ることが大切です。

今、この子は何を考えているのだろう。

どんな言葉が出てくるのだろう。

そんな関心を向けて、少し待ってみてください。

子どもの英語を通して、ママの子育ても支えたい

私は、子どもに英語を教えることだけを目的にしていません。

子どもの英語を通して、ママがわが子の見方や関わり方を考えることも支えたいと思っています。

子どもを変えようとする前に、ママが自分の焦りや期待に気づく。

正解へ急がせず、子どもの中から出てくる考えや言葉を待ってみる。

その変化によって、子どもは自分で考え、自分の言葉を相手へ届ける機会を持てます。

家庭での英語は、単語やフレーズを覚えるためだけの時間ではありません。

自分とは違う言葉や文化、考え方を持つ人と出会ったときに、つながろうとする土台を育てる時間でもあります。

考える力も、それを英語に組み立てる力も、一朝一夕には積み上がりません。

だから私は、子どもの沈黙をすぐに埋めず、その時間に何が起きているのかを見ようとします。

次にお子さんが黙ったときは、まず一度、深呼吸してみませんか。

その問いは、何のために聞いたのか。

目の前の子に、どんな力を育ててほしいのか。

答えを急ぐ前に、そこから考えてみてほしいのです。


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まとめ|子どもの英語で大切にしたい3つのこと

  1. 子どもの沈黙を、すぐに「分からない」と決めつけない。
  2. 目の前の正解より、英語を学ぶ「何のため」を考える。
  3. 子どもを変える前に、ママが自分の焦りに気づき、関わり方を選び直す。

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